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こんにちは。
今回は、レザークラフトで使う「型紙」について、ちょっとした実験的なアイデアをご紹介します。

まだ本格的に採用しているわけではありませんが
同じように型紙づくりで悩んでいる方の参考になるかもしれないので、雑談的に読んでいただければと思います。


■ 今までの型紙づくりの方法

私がこれまで行ってきた型紙作成の流れは、以下の通りです:

  1. CADで図面を作成
  2. それを普通紙に印刷して、厚紙に貼り付け
  3. 寸法通りに切断し、型紙として使用

ごく一般的な方法かと思いますが、少し面倒なのが「紙を厚紙に貼る」という作業。
特に、切断中に貼った紙がずれてしまったり、耐久性がそこまで高くなかったりと
使っていく中で気になる点も出てきます。


■ 家庭用プリンターの壁

本来であれば「厚紙に直接印刷」できれば一番なのですが
A3サイズの厚紙印刷に対応した家庭用プリンターがなかなか見つからず……。

なんとか作業工程を減らしたいと思っていたところ
ふと「ラミネートで型紙化するのはどうだろう?」というアイデアが浮かびました。


■ ラミネート型紙の可能性

ラミネーターとラミネートフィルムを使って、印刷した図面をコーティングすることで
紙そのものの耐久性を上げるという方法です。

実際にやってみたところ、思いのほか良い感触でした。
視認性もよく、なにより耐久性が高い。何度もトレースする型紙にはぴったりかもしれません。


■ 厚紙とラミネートの比較

ここで、従来の厚紙型紙と、今回試してみたラミネート型紙の違いを簡単に表にまとめてみます:

特徴厚紙型紙ラミネート型紙
長所・安価
・加工が容易
・高耐久
・視認性が高い
短所・耐久性にやや不安
・紙を貼る手間
・ずれる可能性あり
・ラミネーターが必要
・初期投資あり

ラミネートのデメリットとしては、専用の機械(ラミネーター)が必要という点。
ですが、現在ではAmazonなどでも手頃な価格で販売されており、A3対応の機種でも5,000円程度で購入できます。

フィルムの価格も、A3サイズ100枚入りで約2,000円程度。
厚紙と比べてもランニングコストにはそこまで大きな差はありません。


■ 切断のしやすさは?

「ラミネートって硬くて切りにくいんじゃない?」と感じる方もいるかもしれません。
実際に切ってみたところ、確かに少しだけ厚紙よりは硬い印象ですが、普通のカッターで十分切断可能でした。


■ 型紙に求めることとは?

最終的に、型紙に何を求めるのか?という点に尽きると思います。

私としては、

形状を安定して、正確に転写できること

これが最も重要なポイントです。

その観点からすると、ラミネート型紙の「耐久性」と「安定性」はかなり魅力的で
十分採用に値するのではないかと感じています。


■ 実験的ではありますが…

まだ正式には導入していませんが、現在はラミネーターの購入を検討中です。
テスト的に使ってみた感じでは、かなり快適で、今後の製作に取り入れていけそうな予感があります。

また進展がありましたら、別の記事でご紹介できればと思います。


■ まとめ

今回は、「型紙づくりにラミネートを使う」というちょっと変わったアイデアをご紹介しました。

クラフトの世界では、道具や方法を工夫することで、作業がぐっと楽になることがあります。
もし、型紙の扱いにちょっと不満を感じている方がいれば、ぜひこうした方法も選択肢に入れてみてください。

ご覧いただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!

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